店舗における情報活用

流通や店舗オペレーションの効率化のために、商品にRFIDが貼付されつつあります。しかし、この商品に貼付されたRFIDは流通や店舗の効率化のために使用されるだけではなく、消費者に新たな買い物体験をしてもらうために使用されたり、あるいは、従来は利用できなかった消費者が商品を選ぶ行動の情報を取得したりするためにも用いられようとしています。

本研究では、この徐々に普及しつつあるRFIDの店舗における活用方法の提案を行うとともに、新たに取得可能になる購買前行動の分析を行います。

Tetsuro Tamura, Tatsuya Inaba, Osamu Nakamura, Jiro Kokuryo, Jun Murai, "A proposal on RFID data analytics methods," Proceedings of Internet Of Things 2010 (2010) 

Tatsuya Inaba, Shigenobu Miyazaki, "Service performance improvement by using RFID-enabled goods traceability data: a case study," International Journal of Services Technology and Management Vol. 14 No.4 (2010) 


カメラ画像の解析によって人の動きや、人の動線をデジタル化する技術が容易に利用できるようになっています。人の動きを把握することで、店舗では消費者の好みの商品を提示したりすることができますし、また、消費者はインターラクティブに情報を探索しながら買い物体験をしたりすることができるようになります。また、人の動線を把握することによって、店舗の什器のレイアウトや棚割りを改善することができるようになります。

本研究では、このように新たに利用できるようになる店舗内の人に関する情報を活用したアプリケーションの提案や、あるいは、取得したデータの活用方法を提案しています。

冨田悠介, 稲葉達也, “迷っている商品の情報を提供するスマートシェルフ,”経営工学会2021年度学生論文発表会予稿集 (2022)

Tatsuya Inaba, Yusuke Ito, "Low involvement product marketing using fine granular real space information," International Proc. of Economics Development and Research, Vol.84, pp.77-84, 2015, pp19-26 (2015)