SCMでの情報活用

  • 情報通信技術を利用した新たなSCMプロセスの提案

サプライチェーンマネジメント(SCM)は、関連する企業が需要を予測し、過剰在庫や欠品を起こさないように、製品を製造したり、調達したりするビジネスプラクティスです。SCMを効率化し、最適な生産量や調達量を実現するためには、需要の情報と在庫の情報を細粒度で(個別の商品単位のリアルタイムで詳細な場所を含んだ情報)把握する必要があります。Point Of Sales(POS)の普及によって、需要情報を情報システムに取り込むことは容易になりつつありますが、在庫については、人手によって数える必要があるために、利用できなかったり、利用できる場合にも、不正確だったり、遅延があったりします。

しかし、電子タグなどのユビキタス技術を利用することで、在庫情報を容易に情報システムに取り込むことができるようになり、従来は、実現できなかったビジネスプロセスが実用可能な状況にあります。本研究では、この細粒度な商品の情報を前提とした新たなSCMプロセスを提案し、解析的あるいは、シミュレーションによってその効果を評価します。

Tatsuya Inaba, "Revenue and Cost Sharing Mechanism for Effective Remanufacturing Supply Chain," Proceedings of IEEE IEEM 2018, (2018)

Tatsuya Inaba, "Inventory Management of Short Lifecycle Slow Moving Items: A Case Study," International Journal of Logistics Systems Management, Vol. 13 No.1, pp17-34(2012)

Tatsuya Inaba, Osamu Nakamura, Jiro Kokuryo, Jun Murai, "Inventory Re-Distribution Process with Fine Granular Real Space Information -Proposal and Evaluation using A Specialty Store's Supply Chain-," Journal of Japan Industrial Management Association, Journal of Japan Industrial Management Association Vol.61, pp.180-190 (2010)


  • 情報通信技術を利用した持続可能なSCM

持続可能社会の実現のため、従来型の作って消費者に届けるだけのサプライチェーンから、消費者に届けたものを回収し、再利用、再製造、リサイクルするリバースサプライチェーンも統合した、クローズドループサプライチェーンへの関心が高まっています。

持続可能なサプライチェーンは、環境性、社会性の他に、経済性も満足する必要があります。つまり、地球環境に優しく、労働環境が健全だけではなく、利益を上げなければならないということです。取組としては、燃費の良いトラックの導入などコスト削減をもたらす施策以外にも、単純にコスト増をもたらす施策もあります。これらの施策を企業取る際にとりうる戦略や戦術を提案し、解析的あるいは、シミュレーションによってその効果を評価します。

Tatsuya Inaba, "Evaluation of Market Entry Strategies of Late Entrant in the Sustainable SCM," Proceedings of IEEE IEEM 2017, pp.1450-1454 (2017)